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参加レポート:京都・伏見散策2019(JLP191)


元号が令和になり、令和最初のJLPとなった2019年5月11日(土)。JLPでは、京都・伏見を散策しようというイベントを開催しました。本稿はそのレポートになります。

当日は雲一つない晴天に恵まれ、絶好の行楽日和でした。

昼過ぎには最高気温は30度くらいまであがり真夏日となりました。皆さん暑い中お疲れさまでした。

当日の参加者は11名。わざわざ和歌山からのご参加いただいた方もいらっしゃいました。本当にありがとうございます。

昼前に、京阪・伏見桃山駅にて集合しました。お腹もすいていますので、早速「鳥せい本店」で昼食です。

鳥せい本店は、清酒「神聖」の酒蔵の一棟を改装したお店です。

「鳥せい本店」では、「白菊水」と呼ばれる今も酒造りに用いられている湧き水が出ています。店の一角でどなたでも飲めるようになっており、我々がちょうど見学をしているときにも地元の方が水を汲みに来られていました。

「白菊水」を口にすると、なんともまろやかな口当たりのやや甘く感じる水でした。「白菊水」は近くの御香宮神社に湧く水と同じ水脈だそうです。

「鳥せい本店」では「酒蔵弁当」をいただきました。飲み物には皆さん思い思いのものを注文し、この店名物の「蔵出し生原酒」を早速嗜む方も。中にはラーメンを追加注文されている方もいらっしゃいました。

昼食後は、「月桂冠大倉記念館」を見学しました。

こちらでは「さかみづ」と呼ばれる湧き水がでており、見学者は飲むことができます。「さかみづ」はまろやかな口当たりでありながら、すっきりとした味わいです。こういった水の違いが作られる日本酒の味の違いになっていくんですね。

月桂冠では「酒香房」も見学することができました。ここでは、今も実際にコンテスト向けなどの高級酒を少量ながら作っています。日本酒の製造に用いられる道具や製造工程を見ることができました。案内人の方から、お酒造りに使われるお米の種類から瓶詰に至るまでの製造工程をわかりやすく説明していただきました。

日本酒造りに使われるお米は「酒米」と呼ばれ、通常我々が食べる米とはまた別の品種なんだそうです。
日本酒は、米と水と麹から作られ、それぞれの質や気候により作業の時間や配合量、作り方に変化を加えるなどの工夫がされ、それによりでき上がる日本酒の風味や味わいも異なったものになるそうです。昔は時間を計るのに時計などはないことから、唄を歌ってそれを目安に作業時間を決めていたそうです。
月桂冠の資料館を見学後、試飲をして、少しばかりお土産をお買い物。

月桂冠の後、「十石舟」に乗船しました。
「十石舟」は、大阪・京都を結ぶ水運の輸送手段として用いられ、当時の伏見が繁栄を支えました。月桂冠裏から三栖閘門まで宇治川派流を往復し、派流の両側を繁る新緑を眺め、遊覧しました。月桂冠裏では、古い建物の趣を今も残しながら、閘門付近では現代の川の治水の様子を見ることができ、そのギャップも趣の一つでしょう。


当日は、5月としては早い夏日だったので、風が通ると気持ちがいいのですが、座る席によっては暑く感じる方もいらっしゃったようです。すみません。
十石舟を下船したあとは付近を散策し、雑貨屋の「伏見夢百衆」、坂本龍馬やおりょうで有名な「寺田屋」、「黄桜カッパカントリー」を巡りました。

 

最後に、居酒屋の「伏水酒蔵小路」に寄り、皆で伏見18蔵の日本酒を利き酒できる「粋酔」を堪能しました。各々好みの日本酒について話に花が咲き、あまりに種類の多さに、どれがどれやら分からなくなる人も。酒に合う肴も多く揃っており、美味しいお酒と美味しい料理で、楽しい時間を過ごすことができました。

18:30、現地にて解散となりました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

(石田)

 

次回は、2019年6月7日(金)夕方、ミシュランガイド2019に掲載されているビブグルマンの店に行こう!というイベントを行う予定です。皆さんのご参加、お待ちしています。

ミシュランガイド2019ビブグルマンの店へ行こう!(第192回JLP)