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参加レポート:NISAを学ぼう 〜マネーリテラシー基礎講座〜


2023年3月24日(金)、第209回のJLP定例会が大阪産業創造館で開催されました。

今回は「NISAを学ぼう 〜マネーリテラシー基礎講座〜」というテーマでした。

講師はJLP理事の田中さんです。田中さんはマネジメントプランS株式会社代表取締役で、お金の専門家として、主に企業向けセミナーを開催されています。

定例会では、物価の上昇によるお金の価値の低下について始まりました。現在の超低金利環境では預金をしても殆ど増えず、インフレが進むと買える商品が少なくなりどんどん貧しくなっていきます。物価高リスクに対処するためには、運用が有用で、積立NISAなどの定期的な投資が増えているとのことです。

そして、投資における三つの原則、①長期、②分散、③積立について説明がされました。第1に、長期的な視点を持つことが望ましく、10年以上の投資が推奨されています。第2に、分散については、投資信託等の商品があり、専門家が選んだ商品を分散することでリスクを分散できます。第3に、積立については、ドルコスト平均法などを利用して、高い時も安い時も同じ額で投資を続けることで、リスクを抑えることができる、というお話でした。

次に、2024年から開始される、新しいNISAについて解説いただきました。従前のNISAやつみたてNISAとは別個の新しい制度で、①つみたて投資枠、②成長投資枠の2つの枠があります。現行制度は、一般NISAとつみたてNISAはどちらか1つしか選択できませんが、新しい制度は併用が可能です。非課税で保有できる限度額はつみたて投資枠・成長投資枠どちらも1800万円と、現行制度(つみたてNISAが800万円、一般NISAが600万円)に比べると非課税の部分が多いです。

最後に、企業型確定拠出年金(企業型DC)についても紹介されました。これは、主に企業が掛け金を積み立てて、従業員が資産を運用する年金制度です。企業型DCには、①運用したときの運用益が非課税となる、②受け取るときは退職所得控除、公的年金等控除の対象となる、③マッチング拠出(企業が拠出する年金に従業員が掛け金を上乗せする)の場合の、従業員の掛け金については全額所得控除となる、という税制優遇措置が設けられています。

確定拠出年金には、個人で加入するiDeCo(イデコ)もよく知られていますが、iDeCoと比べて企業型DCは積立できる金額が大きく、社保保険料の軽減できる、運用できる期間が5年長い、手数料が法人負担等のメリットがあります。一部の企業では福利厚生の一環としても導入されています。

新型コロナウイルス感染症はようやく落ち着いてきましたが、物価高や戦争等、経済の不安定要素は依然としてあり、マネーリテラシーをしっかりと身に着けてお金とうまく付き合っていくことの重要性を教えていただきました。

田中さん、貴重なお話をありがとうございました!

定例会後は、堺筋本町の個室居酒屋「九州干物いちばわだち 堺筋本町店」で懇親会を行いました。

次回は5月13日(土)の15時半から、難波にある和食屋さんで日本酒を楽しむレクリエーション企画を予定しています。美味しい料理とお酒を堪能し、リフレッシュや交流を図っていただきたいと思います。

詳細な情報はまたHPやFBでご確認いただけますと幸いです。