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参加レポート:プロフェッショナル 私の仕事の流儀(203)


2022年5月26日(木)19時、大阪産業創造館(産創館)にてJLPの第203回目の定例会が開催されました(リアルとzoomでのハイブリッド形式でした)。

定例会のテーマは、引き続き、某テレビ番組のイメージで「プロフェッショナル 私の仕事の流儀」です。講師の人生のターニングポイント、今の仕事に至った経緯や仕事に対する思い等を語っていただくことで、参加者の方に仕事上のヒントを与え、更には参加者と講師との円滑な交流を図る企画です。
今回の講師はJLP理事でもある濱路陽平さん(濱路社労士事務所所長)でした。

濱路さんは、大阪駅前第4ビルに社労士事務所を開設し、障害年金請求代行を主力業務とされています。
元々電気系の会社に勤務していたところ、サービス残業が横行する等労務環境が良好でなかったことを機に社労士に興味がわき、仕事をしながら試験勉強を始めて社労士試験に合格したということです。
合格後は、独立開業している社労士のお話を聞く塾に参加したり、異業種交流会に参加する等の準備を経て、2017年10月に開業します(別の事務所で経験を積むという過程を経ずに独立(いわゆる「即独」)という形)。
開業後から障害年金請求代行をメインとし、独学でウェブ広告やマーケティングの勉強・研究を重ね、HP経由での問い合わせから受注につながる流れを確立しました。

障害年金については、そもそも存在自体を知らない方も多く、また知っていたとしても診断書の書き方1つで受給の有無が変わる等の非常に専門的な要素があり、素人が全て1から行うことはハードルが高く、役所への問い合わせや書類作成等に膨大な時間と手間がかかります。そのような複雑な申請作業を濱路さんの方で代行することで、依頼者にとっては多大なメリットがあるでしょう。

ウェブ集客にあたっては、HPに構成の工夫として、画面上部に電話番号を記載する、顔写真を掲載する、スマホに対応した画面表示をする、ビジネス用のLINEアカウントでLINEでの問い合わせにも対応する等の、様々なノウハウを教えていただきました。
改めて、ウェブでの広告・マーケティングの奥深さと難しさを知りました。

大手の法律事務所が近くに移転し、障害年金の申請業務を打ち出したことがありましたが、結局それにより大きな影響はなかったとのことでした。それは、それだけ濱路さんの業務内容や受注体制が安定・確立されていたからといえそうです。

最後に、濱路さんの仕事の流儀として「当たり前のことを、当たり前にする」というメッセージを話していただきました。社労士を含め士業は、客商売という意識が薄く偉そうな態度をとったり丁寧に回答しないといった対応をしがちです。
依頼者との契約書に必要事項を丁寧かつ詳細に記載し、また申請から審査、受給までの流れをビジュアル化して分かりやすく示す、顧客との面談後は御礼のメールを送る等、顧客目線でしっかりと対応していくことが改めて大事であるということでした。
これは士業である私自身も大変耳の痛いご指摘でありつつも、改めて意識しなければならないと強く感じました。

報告後は、参加者から様々な質問が出され、活発な質疑応答がされました。

改めて、濱路さん、ありがとうございました。

JLPでは、今後も参加者の皆様の業務においてヒントとなるような情報提供、そして参加者同士の交流を図ることができるイベントを企画しておりますので、ぜひ適宜HPやFBをチェックしていただければと思います。

JLP理事:上村