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参加レポート:JLP第188回定例会「RPA(ロボティックプロセスオートーメーション)が働き方を変える」 〜人材不足が加速する中、RPA はこれからの必須技術〜


2019年1月11日(金)午後7時に第188回JLP定例会が開催されました。
今回は「RPA(ロボティックプロセスオートーメーション)が働き方を変える」と題して、シー・システム株式会社 専務取締役 森下 亮佑 氏をお迎えしました。現在IT会社の経営をされるとともに、RPAユーザーの組織であるRPA Communityの 関西代表をされておられる方です。

私もRPAは「コンピューターで業務を自動化すること、そのソフトウェアを指す」「導入によって不要になる職業が…」みたいな耳認識は持っていたのですが、RPAを使ったり導入例を目の当たりにした事がなかったので、何と言うか「モアッ」とした認識しかなかったのです。

冒頭、「AIやRPAで置き換えられる仕事の割合が多い職業、士業」を示し軽く脅された(笑)後、RPAというものの正しい位置づけ、捉え方について話をされました。
RPAで置き換えられる仕事とは言っても、担うのは「作業」の部分であり、例えば正しいかどうかの「判断」をできる訳ではない。業務全体がいきなりRPAに置き換えられるという事ではなく、業務の整理をした上で、このタスクはRPAに置き換える、置き換えないの「目利き」ができることが大切です、とのことでした。
今後のイメージとして、
・自分の「仕事を奪うor脅かす」ものというよりは、「パートナー」として協働していく。
(なぜか、キャプテン翼の『ボールは友達』のフレーズを思い出す)
・今後は企業の新入社員研修でEXCEL、WORDと同列にRPAの導入研修が実施される。

RPAの市場規模は、2016年の8億円から2018年で88億円と急成長、5年後の2022年には400億円になるとのこと。周辺市場(OCRソフトなど)も活発化、ベンダーも多数参入しており、かなり活況が予想される中、「大阪のRPA市場は「まだまだこれから」です。」とのこと。
加えて森下先生は、東京、名古屋に比べて「大阪の人口減のスピードが速い」ことに言及されました。人手不足が他の大都市より進むであろう大阪でこそ、RPAを活かし新しいワークスタイルを提示すべき、2025年の万博までに是非皆さんもそうした大阪をつくっていきましょう!と、先生の大人しい見た目とはうらはらに、非常に熱く語りかけていただきました。さすが関西代表です。

RPAソフトの使用感についても素人考えをぶつけてみました。「例えば、EXCELでマクロを組むなどでも作業が自動化できるのだが、その辺と比べるとどうなんでしょうか?」
森下先生曰く、
・EXCELなどのマクロやVBAは習得に多少時間がかかるが、RPAは例えばRPAソフトを起動した後、その作業を1度実演すれば、その後自動でやってくれるようなものもある。
・RPAは複数のソフトの連携に強く便利。ただ、単一のソフトならそのソフトの自動化機能を使うほうがベター。
・過大な期待は持ってはだめ。イメージは「指示した事しかできない新入社員、だと思ってください。」「ただし、指示したら24時間、365日働く新入社員です。」とのこと。

後半はワークショップで、自動化したいルーティンワークの洗出しと業務改善効果の計算を行い、月当たりどのくらいの金額に換算できるかを試算してみました。1つのタスクで削減できる金額もなかなか多いことを実感したのですが、うまく使いこなせば「複数の仕事を同時にできる」メリットもあるな、とも感じました。

RPAに関して「ぼーっと生きていた自分」を実感させられた、大変貴重なお話しでした。

講義後には「羽根つき焼き小龍包鼎’s(Din’s / ディンズ) 堺筋本町店」にて懇親会を行いました。森下先生もご参加いただき深いお話をお聞きするとともに、締めの挨拶の際RPAで大阪を盛上げることを誓い(笑)散会しました。

ご多用中ご参加頂きました皆様ありがとうございました。
来月は2/2(土)15:00から「働き方改革のポイントを分かりやすく話しますセミナー」を開催します。
奮ってご参加ください。よろしくお願い致します。

(野田 耕一)