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定例会レポート:~ カードゲームを通じて自身の相続問題を楽しく考えよう ~


2024年3月15日(金)、大阪産業創造館にて第219回JLP定例会を開催いたしました。

白井くにき司法書士事務所代表、司法書士の白井邦樹先生を講師にお迎えし、

「カードゲームを通じて自身の相続問題を楽しく考えよう」と題してお話しいただきました。

大学を卒業後、サラリーマンとして働いたのち、農業に従事されていたというユニークな経歴をお持ちで、農家で働いていた際は朝の3時に起きて4時には現場で作業を開始していたそうです。

農家で働き続けるには体力が必要で、将来的にこの仕事を続けられるかという不安があったため、自分はどんな仕事をこれからやっていきたいのか考えるようになり、中学生時代に身近で起こった「争続」を減らせるようになりたいという想いから司法書士を目指されました。

司法書士試験に合格後は司法書士事務所で10年間勤務されて、実務経験を十分に積まれた上で独立開業。独立された当初は相続セミナーに多数参加されて、どうやったら参加者が楽しめるセミナーの開催ができるか研究されたそうです。

その結果、「もしバナゲーム」という介護・医療向けのカードゲームにヒントを得て、相続問題向けにアレンジし、カードゲームを通して自身の相続と向き合う機会を作るセミナーを他士業と共同開催、毎回20名程度が安定的に集まる人気のセミナーとなっています。

JLP定例会でもこのカードゲームを2チームに分かれて体験させていただきました。

カードゲームのルールはシンプルで、

①カードには相続についての数々の悩みや問題点が書かれている。

②カードの山から一枚ずつカードを引いていく。

③自分が必要とするカードを5枚厳選して手許に残していき、自分が必要でないカードは捨てていく。捨てられたカードは他の参加者にとって必要なカードであれば他の参加者は手札に加えることができる。

④最後に残った5枚の中から3枚を更に厳選して、そのカードを残した理由を用紙に記載する。

⑤用紙に書かれた内容が一般的なことであれば、講師よりその場で回答を行い、個別具体的なことであれば個別相談で回答する。

という流れとなっています。

このゲームを通して相続の奥深さや自分だけでなく他の参加者の悩みといったことも考えるきっかけになりました。

その他にも、カードゲームをこのようにアレンジすれば社労士や保険会社でも活用できるのではないかといった意見も出て大変盛り上がりました。

白井先生は相続についての悩みや問題点についてご家族の方ともよく話して理解してもらい、半年くらいじっくり時間をかけて信託の活用など様々な相続対策に取り組まれておられます。

カードゲームを中心とした相続セミナーは箕面市、堺市、豊中市、奈良市で毎月行われていますので、相続を考えるきっかけとしてセミナーに参加されてはいかがでしょうか。

白井先生、貴重なお話をありがとうございました。

次回定例会は4月19日(金)です。「土地家屋調査士って実際何やってんの?(不動産登記簿謄本と地積測量図の読み方、測量トレンド教えます!!)」というテーマで土地家屋調査士の方に講演いただきます。

ふるってご参加ください。