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参加レポート:『脱ドンブリ経営』実践セミナー


 

2020年2月7日(金)19時から第197回JLP定例会が開催されました。

今回は「決算書が読めなくてもいい!『脱ドンブリ経営』実践セミナー」というテーマで、合同会社スタイルマネジメント代表でキャッシュフローコーチの佐藤恵介先生にお話していただきました。

 

なぜ会社のお金の話は難しくなってしまいがちなのか。それは、勉強や実務を通じて知識が豊富にある人ほど正確に伝えすぎようとして難しくなってしまうのが原因ということでした。細かい仕分けや税金といったところではなく、経営者にとって特に重視すべきは経営判断に必要なお金の話(人材採用、融資、設備投資等)ということです。

昔のように売り上げが右肩上がりで銀行も簡単に融資してくれた時代であればドンブリ経営でもやっていけましたが、今のように経営環境の急速な変化が起こる時代においては、いつ売上上げ減少や支出増が生じても対応できるように、「脱ドンブリ経営」つまり、客観的な事実・データをもとに、経営数字を把握することが不可欠になってきます。

 

そして、会社のお金の流れをつかむために、お金のブロックパズルというツールを作って分析するワークを行いました。

これは、まず売上を出し、そこから変動費を引いて粗利を算出し、そこから固定費を引いて利益を出す。次に、利益から税金を引き、減価償却費を繰り戻します。そこから返済や設備投資に充てる分、次年度に繰り越す分の内訳を計算します。

この一連の作業を文字通りブロックの形で図示する作業です。文字だけだと分かりづらいですが、実際に作ってみるとまさにパズルにように一目で分かる形になります。

 

そして、このブロックパズルを使って様々な分析をしていきます。

ここで特に印象的だったのが、値下げと値上げが利益に与えるインパクトが大きいということでした。利益が大幅に減少してしまう値下げは極力せず、むしろ値上げを目指していくべきというお話でした。つい値下げという手段をとりがちですが、改めてその危険を認識しました。

 

経営者と従業員とでは会社のお金についての情報や認識に大きな差がありますが、ブロックパズルを使うことで視点を共有できるメリットもあるということでした。

会社のお金の話は非常に大事であるものの、専門的なことが多く理解が難しくなりがちですが、難しい要素を削ぎ落してブロックパズルを使って可視化することで会社の現状や目指すべきゴールを明確化できることを知り、とても勉強になりました。

 

定例会の後は講師を交えて懇親会を行い、大いに盛り上がりました。

佐藤先生、ありがとうございました。

 

次回定例会は4月4日(土)、今回に続き佐藤先生にマーケティングをテーマにお話いただきます。奮ってご参加ください。

 

理事 上村

 

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